#85 けじめ
けじめは、(1) あるものと他のものとの相違、区別、(2) 道徳や社会的規範に従って言動に表す区別、言動における節度、(3) 次第に移り変わってゆく物事の、前とあととの違い、(4) 隔て、しきたりなどの意味があります(大辞林p787)。日常的によく用いるのは(2)の意でしょうか。
慣用句としては、
けじめを食う:人から差別される、ばかにされる。
けじめを付ける:(1)区別をはっきりさせる、(2)過失や非難に対して明白な形で責任をとる。
などがあります。
けじめの語源は大言海に「結目(けちめ)にて碁の結(けち)より、別目の意か」とあり、ケチは「結」の呉音。碁の終盤で寄せを打ったり駄目を詰めたりして白黒の境界を画することを「けちさす」と言い(源氏物語や枕草子)、ここから「けち」の境界の意味が生じ、それに「境目」などの「目」を付けて意味を一層明確にしたものと考えられるそうです(語源辞典p345)。
そこで、結(けち)を調べると、(1) 賭弓(ゆみのり)で勝負を決めること、またその勝負、(2) 囲碁で、駄目のこととあります(大辞林p790)。私は碁は打てませんが、駄目は、(1) 囲碁で双方の堺にあってどちらの地にもならない所を指すんですね(大辞林p1575)。